発泡スチロールを切断する電熱線カッターを作りました。

用意したニクロム線は径0.26mmのもので、教材工作・模型工作に適していると説明されていて、ホームセンターなどで販売しています。

長さ400mm位の角材を用意し、350mmの間隔に木ねじを立てニクロム線に弾力性を持たせて取り付けました。
電圧を調節することが出来るAC/DC電源を用意し、クリップでニクロム線につなぎます。

左端から それぞれの長さに於ける電圧・電流値は、上の写真のようになります。 電源は6Vが乾電池用、9VがスイッチングACアダプタ用です。
発泡スチロールを試しに切断してみますと、電流が1.5A流れていればきれいに切れます。 1.7Aの所では軽快に切れると言いますか、切れすぎの感じがします。

乾電池による切断テストでは、有効幅160mmで単一乾電池4個を直列につないで 6Vの時 1.5Aの電流が流れているので、問題なく切断することが出来ます。 ただ電池の寿命は確認していませんのでわかりません。
今回は下の写真のフレームを流用しました。 これは約30年前に作ったもので いまだに使っていますが、電源が上のAC/DC電源で重く、リード線の収納や、ON-OFFを電源側でしていたなどの不便さを解消すべく改造しました。
参考寸法図

この形状・構造はあくまでも参考です。 ニクロム線長さ230mmは製作当初A4横幅の切断が出来ればと思って決めたのですが、今になってみれば特にその必要性は感じません。
ですが今回は9VのスイッチングACアダプタを使用しますので、230mmは必要長さです。 このとき流れる電流は1.6A位で、ちょうど良いかなと思います。

ニクロム線に張力を与える引っ張りバネは、 線径0.6mm コイル外径5.5mm 密着巻き長さ14mm位のもので 両側に一巻き立てて フックにしています。
このバネを約10mm伸ばした状態でニクロム線をセットしました。 銅板で作った端子は長さ17mm 幅6mmで ここにリード線をハンダ付けしてあります。

下側の端子は長さ22mm 幅6mmで木ねじに直接通します。

電源はスイッチングACアダプタ 9V 2A のものを使用しました。 電源プラグを抜けばカッターは身軽になって持ち運び 収納が大変楽になりました。
押しボタンスイッチ(押した時のみON)はもう少し上に取り付けた方が良かったかもしれません。
下部のt2.6ベニヤ板は、フレーム(ニクロム線)を垂直に立てるためのものです。 ここを滑らせながら切断すると、垂直曲線切りが出来ます。

裏側はこんな感じです。 配線クリップは 少し多めにつけてリード線のたるみが出ないようにしておいた方が良いです。
ACアダプタ にはラベルを貼って 発泡スチロールカッター用と はっきりわかるようにしておきましょう。
[ご注意]
ニクロム線発熱時は十分ご注意ください。 赤くなっていなくても紙は焦げますし、塗料など近くにあれば危険です。
ニクロム線の線径違いにご注意ください。
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