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大好きなミニチュアモデルを身近に置くことは とても楽しいことです。 このモデルを実体感のある地面、道路、 情景の中に置いてあげれば 何倍ものイメージのふくらみと臨場感を 味わうことが出来るでしょう。 クレインヒルディスプレーは、 模型をより実感的に飾るための ジオラマ・情景模型を製作しています。 web site: http://www.cranehilldisplay.com/

木工ボンド水溶液の作り方(1)

木工ボンドは、コニシ株式会社製 ボンド木工用 やセメダイン株式会社製セメダイン木工用などが使用できます。(’13/09/09追記)130911h
ボンド水溶液は、水性木工用ボンド(成分:酢酸ビニル樹脂・55%-水45%ボンド製)。
セメダイン製は(成分:酢酸ビニル樹脂・40%-水60%セメダイン)で少し成分比が違いますが 同じように水で薄めて大丈夫です。
ボンド水、水溶きボンド、とも言います。ジオラマ表面の成形材、砂、オガ屑、スポンジ粉などにかけて固めたり接着するために使用します。
普通と速乾は樹脂と水の比率が違いますが、ボンド水溶液は水を加えていますので速乾の効果はありません。
ただし同量の水を加えた場合速乾の方が少し濃いめの水溶
液になります。

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ボンドを水で溶くための容器を用意します。
ペットボトルを切ったものや食品の空容器またはメジャーカップなど何でも使えますが、 できれば中が見えるものの方が良いと思います。

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ここではわかりやすく メジャーカップを使ってご説明いたします。
まず30ccずつ4ヵ所にマークを入れて下さい。
次に最初の目盛り30ccまで木工ボンド原液を入れます。
この上に30ccずつ3回マークを入れると合計120cc となり、ここまで水を入れてボンド原液 を溶かせば1:3のボンド水溶液ということになります。

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最初は木工ボンド原液の3分の1位(約10cc)の水を入れて良くかき混ぜます。

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最初に加えた水の量が多いと ボンド原液がタマになって水に溶けにくくなりますので注意してください。
少しずつ加える水の量を増 やしてゆき全体で120cc になるまで溶かします。

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最後に台所用洗剤をスプーン半分~1杯を入れ良くかき混ぜます。 洗剤を入れることによって砂、オガ屑、スポンジ粉などにかけた時にその油分などによりハジかれることが少なくなる効果があります。

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別の広口容器にガーゼまたは不要になったストッキングなどを張り 上から木工ボンド水溶液を流し込んで、溶けずに残った原液の 塊をを取り除きます。

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ボンド水溶液の濃度は、私の場合手の平に2~3滴垂らして広げた時の、皺のみえ加減により判断しています。

ボンド水溶液濃度の、もう一つの判断方法 (2013/09/09  追記)

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水で薄めた接着材の濃さを判断する方法は、新聞紙などに垂らしてみると良いと思います。
(A)の接着剤が薄い状態は、下の文字が透けて見えたり、水がより広く滲んだ状態になります。
(B)の接着剤が濃い状態は、(A)の逆で接着剤が文字を隠し、水の滲みが少なくなります。
今回は目安としてメジャーカップを使いましたが、何度か実際にジオラマ製作に使ってみるうちに自分なりの基準が出来れば、そのつど計量しなくても作れるようになるでしょう。
濃度の調整は、濃いめに出来たものは水を加えて薄め、薄すぎた時は別に1:1位の水溶液を作りこれを混ぜて濃くするというように調整します。
このチェックの後は手を良く洗います。
ボンド容器記載の注意事項によれば、皮膚に付着した場合は石鹸と水でよく洗い落とす、とありますのでそれにしたがってください。
またその他の注 意事項もよくお読み下さい。

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洗った容器に入れていつでも使える状態になりました。
他の人にも内容物がわかるように容器に目印を付けておくと良いです。
使用せずに何日も時間が経過したときは、ボンドの樹脂成分(白色)と水が分離してしまいます。
この場合は必ずキャップを外し、筆などで静かに かき混ぜてください。
強く振ったりしますと、内部に洗剤の泡が発生し なかなか消えませんので・・・
有効期限はボンド原液の容器に記載はないようです。
時間がたてば固まらなくなるということはないと思いますが、一度にあまりたくさん作らず2~3ヶ月で使い切る程度が良いと思います。 

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検証部分の修復

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「水辺の倉庫」の切り取った部分を修復します。

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つなぎ目両側の周囲を、表面より幅約1cm位に木工ボンドを塗ります。
木工ボンドは原液か1割ぐらいの水で薄めたものを使います、が写真は少し薄め過ぎました。
写真で見やすいようにアクリル絵の具で着色しています。

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2mm以上のスキマにはティッシュペーパーを幅3cm位に裂いたものをピンセットや爪楊枝の先などで詰め込みます。

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つなぎ目や詰め込みティッシュ(1)の上を、幅1cm位に木工ボンド原液を塗り(2)、砂をまきます(3)。
これを(4)、(5)、(6)と繰り返します。

特に速乾性木工ボンドでは乾きが早いのでいくつかの部分に分けて作業をした方が良いと思います。
ここまでを完全に乾かしますが約1日かかります。

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岩場の部分にグランドサンド(着色砂)を何種類かニュアンスをつけてまき、木工ボンド水溶液を流します。

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草地部分のつなぎ目には木工ボンド原液を塗りコースターフ(カラースポンジ粒)をのせ軽く押しつけて接着します。
ここまでの状態で約1日乾燥させます。

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コースターフをニュアンスを付けてまき上から水溶きボンドをかけます。
スポンジに含みきれず下に溜まったボンド水はティッシュペーパーで吸い取っておきましょう。
これでまた1日乾燥させます。

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ほとんどわかりませんが黄色線の部分がつなぎ目です。
このままでは新しい状態なので、パステル粉や粘土粉を筆でまぶしてウエザリングを施し調子を整えます。

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これで修復が完成です。

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今回使用した材料です。
上左、上中はコースターフ、上右は天然砂(着色なし)、下4種は自家製アースサンド(地面用色砂)です。.

発泡スチロール芯材の検証

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.How to build DIORAMAS が出版される約1年前に製作した「水辺の倉庫」が、リニューアルのため28年ぶりに手元に帰ってきました。
ベースの大きさおよび高さは W800mmxD350mmxH280mmです。
当時、ジオラマの地形ベースは石膏や粘土などを使用することが主流で、鉄道模型のレイアウトなどはかなり重量のあるものでした。
これをなんとか軽くできないものかと開発したのが、この発泡スチロールを芯材として表面を薄く木工ボンドと砂でシェル状に固めて覆う サンドシェル技法 (造語)です。
めったにない機会ですので、この技法の耐久性を検証してみることにしました。
上の写真の左側(A)の部分を切り取って内部をみてみます。

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カッターナイフで押したり引いたりしながら四角形に切断します。
このサンドシェル技法の特長は、軽量ということと 完成後の追加工が簡単にできるということです。 

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写真の(C)部分を拡大したものが下の拡大写真です。

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上のイラストで黄色の木工ボンドと茶色の砂でできた硬い層が サンドシェルです。
見た目の判断ですが非常に良い状態なので驚きました。最悪の想像では発泡スチロールがポロポロと劣化して崩れ、 サンドシェル が浮き上がって、造形物としての強度が保てないのではと思っていました
ところが発泡スチロールにはつやがあり新鮮な状態で(笑)、木工ボンドはカビなどの発生もみられず、適度な弾力性もあり強度も十分で安心しました
最初の写真の(B)部分のリニューアル後も載せておきます

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(a)レジン流し込みの水面は清掃後透明ツヤあり塗料塗布
(b)道路は下地サンドシェル、表面粘土粉ですがひび割れなどはありませんでした。
(c)地表面のターフは製作当初のままです。
(d)この部分は新しいターフをボンド水溶液で固定。ライケンも植え替えました。
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