砂浜の流木(6) 防風柵の塗装(その2)

AIMG_2145
柵を互いに繋げている針金を塗装します。
塗料はセラムコートの茶No.02583 濃いめの錆色に使いました。

AIMG_2146
白ペンキを剥がしたところに ウエザリングとして、地色より明るいグレーを塗ります。
はみ出してもかまいません。

AIMG_2154
塗ってから5秒位のうちに水で湿らせたティッシュペーパーを丸めて拭き取ります。
白ペンキ部分にも薄いグレーが残りますので、拭き取り加減でウエザリング効果があります。

AIMG_2163
柵の上部にも 潮風にさらされたようなウエザリングを行ないます。 #40~#60位のサンドペーパーで柵の先端を荒らします。

AIMG_2164
荒れた表面に薄いグレー色を染みこませて・・・

AIMG_2168
水で湿らせたティッシュペーパーを丸めて拭き取ります。

AIMG_2170
柵の上部はこんな感じになりました。

AMG_2184
これが柵全体の仕上がり具合です。 中の一本を折取って見ました。

砂浜の流木(5) 防風柵の塗装(その1)

防風柵は潮風に晒される消耗品ということもあって あまり塗装はされていないようです。 広い範囲の柵なので、その塗装費用も大変なのかも知れません。
ここではバルサ材を使用した造形物に塗装する一例として セラムコートの白色を塗って見ました。

BIMG_2116
まず最初に木肌の地色としてセラムコートのストームグレーNo.02542を全体に塗って乾かしておきます。
次にワシンの水性つや消しニスを うすめ液で薄めて全体に塗って乾かします。
このニスが乾きますと硬い皮膜ができますので 軟らかいバルサ材の保護膜にもなりますし、上に塗る塗料の染込みも防ぎます。
別な方法として 水性つや消しニスにあらかじめ水性ステインを調色して混ぜておき、色付きニスとして塗っても良いです。

BIMG_2118
木肌色の上に塗る白色ペンキ(セラムコートの白色)が 所々剥がれた状態を表現するため、石けん水を塗ります。
適当な空容器に少しの水と石けんを入れ、水を筆に含ませ石けんをこすって溶かします。

BIMG_2119
この石けん液を柵全体に塗って乾かします

BIMG_2127
次に全体にセラムコートの白色No.02505を塗って乾かします。

BIMG_2132
白色が乾きましたら セロテープを貼って静かに剥がしますが 石けん膜のばらつきによって 剥がれるところがムラになります。
またセロテープ押しつけ強さにも影響されますので 少しずつ進めます。

BIMG_2139
こんな感じに仕上がりました。 少し木肌の地色が暗すぎと感じた時は 上から明るい色を筆塗りします。

砂浜の流木(4) 流木の塗装

AIMG_2079b
近くの林の中から拾ってきた倒木の根を使いました。 長い間海水に晒された木は、表面の色がグレーに変色しているものがたくさんありますので ここではセラムコートで塗装してみます。 塗料はプラモデル用の塗料でも良いと思います。
色はクエーカーグレー No.02057を使用しました。
絵の具は原木の茶色が少し透けて見える程度の濃さに調整します。 薄すぎると感じましたら 乾いてからもう一度塗り重ねると良いです。

AIMG_2092a
全体に塗り終えて 乾いた状態がこんな感じです。AIMG_2091a
溝の中は絵の具がたまって不透明になっていますが、山の部分は原木の茶色が少し透けている状態です。

AIMG_2101a
溝に陰を付けるため、セラムコートの ストームグレーNo.02057を薄く溶いて流し込みました。乾かないうちに境目に ティッシュペーパーを丸めて押しつけ ぼかしておきます。

AIMG_2108a
塗装を終えたものと原木を並べてみました。 原木のままジオラマに組み込んでも良いですが、できれば塗装した方が違和感なく周りの雰囲気に融け込めると思います。