サンドシェル技法の実際
彫刻した発泡スチロールの表面を薄い砂の層で固めます。
木工ボンド原液を約1割ぐらいの水で薄め、発泡スチロールの表面に突くようにして塗ります。
このくらいの大きさでしたら 全体を4回に分けて作業するくらいで良いでしょう。
砂のフルイ分けで出来た一番細かい砂を使います。
市販品を使う場合はそれに近いものを選び、砂に着色されている色は薄めの色が良いです。
砂は手ですくって一気にかけます。丁寧に少しずつ撒く必要はありません。
撒いた砂はトントンと指でたたいて払います。
木工ボンドに付いた最下層のみが乾燥してカリカリの皮膜になります。
次に塗る木工ボンドは、境目で前の砂を掻き回してしまってもかまいません。
またその上から砂をかけます。
木工ボンドの上から砂をかけることが、この技法の基本です。
先に木工ボンドと砂を混ぜたものを塗ると、砂の重みでタレてしまいます。
側面にハミ出した砂と木工ボンドは良く落としておきましょう。
乾いてしまってからでは取るのが大変です。
全体に砂をかけたら、一旦乾燥させます。
(木工ボンド原液またはそれに近いときは 木工ボンド水溶液よりも乾きは早いですが それでも6時間以上かかることがあります。)
乾燥後地肌が見えているようなところは木工ボンド原液を塗り・・・
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砂をかけて補修します。
その後全体に木工ボンド水溶液をかけますが、矢印のような穴のあるところは砂で埋めて補修しておきます。
砂が固まった状態がこんな感じになります。
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